中央ヨーロッパ、ハンガリーの大学に6ヶ月間英語留学した結果のまとめ
10月にしてはまだ暑いですが皆さん元気でしょうか?
だいぶ久しぶりのブログになってしまいました。
今回は、去年のちょうど9月ぐらいから2月まで滞在したハンガリー(ヨーロッパ)英語留学についてのまとめを書きたいと思います。
なぜヨーロッパの中でも知名度の無い、いったい何処にあるの?と言われてしまうハンガリーを選んだ理由は、こちらの記事を参照ください。
意気揚々とこの記事を書いたのもだいぶ昔ですが、ここに書いてある目標である、
「日本人がいない場所で英語力を伸ばす」
「ヨーロッパの貧困層(ジプシーとか)について学ぶ」
を実現できたのかという事について書きたいと思います。
まず、ハンガリー留学前の僕の英語力のレベルですが、
・TOEICは620(フィリピンセブ留学の前に受けたまま)
・フィリピン人とのコミュニケーションなら問題ないレベル
・映画を、英語字幕付きで楽しむことが出来る
・Katy Perryの英語インタビューを字幕無しである程度理解できる
こんな感じでした。
ちなみに、ヨーロッパに行ったことは1回も無く、ヨーロッパ人の友達も当然いなかったので、何もかもが初めてという状態で、ハンガリー語で「こんにちは」とすら言えないままハンガリーに向かいました。無知でした。
期間は、9月1日くらいから1月末までいました。約6ヶ月間のステイです。
ブダペストコルヴィヌス大学(Corvinus University of Budapest)という大学に通っていました。この大学がハンガリーでは中々の頭の良い所らしかったのですが、これが後々僕がかなり苦しむ要因の1つとなりました。
生活スタイル
初めに、生活スタイルについて書きます。
僕は3つの授業を取っていました。
・ハンガリー人と一緒に英語のプレゼンの方法を学ぶ授業
・ヨーロッパ(中欧)の貧困層について学ぶ授業
・EUの成り立ちについて学ぶ授業
です。
え、たったの3つだけすか??と思われるかもしれませんが、
これらの授業はTheoreticalとPractical(理論と実用)の2つに分かれており、1つを除き実質2つの授業分ありました。その為、5コマ分です。
ちなみに、週4で授業がありました。
といっても1日に1つしか授業が無いため、毎日滅茶苦茶暇な時間を送ることになりました。
スケジュールは、
9:00-15:00(の間) 起床
11:00-19:00(の間) 授業
19:00以降 自由時間
みたいな感じでした。
なぜ起床の時間にこんなにも空きがあるかというと、僕は遅めの時間の授業が多く、午前中に授業があるのが1日しか無かったため、基本的には午後に起床することが多く、かなりダラダラとした生活を送っていました。
ちなみに、自由時間は最初の方こそ授業の予習復習等の勉強や、観光に精を出してしたのですが、次第に面倒になり、パブやバーに飲みに行ったりイベントに行ったり、映画を見たりと遊んでばっかの生活に変わっていました。
起床が遅かったのもそれが理由です。勿論きちんと授業は受けていたのですが。
住む場所に関してですが、僕の場合は1人暮らしでした。
今考えると、寮とかアパートをシェアした方が、外国人との交流も増えて英語の伸びも良かったんじゃないかと思いますが、滅茶苦茶快適すぎてそんな事は全く気にしていませんでした。
JAPANY(現Good Friends Japan)という会社を通じての留学であったので、アパート探しも全部委託したため、契約書にサインをするだけでした。楽ちんです。
何か問題があったり文句、愚痴等があればJAPANY(現Good Friends Japan)に連絡すれば良かったので、やはり会社を通しての留学は強いです。
立地はKirály utcaというトラム(路面電車のようなもの)駅の近くです。ハンガリーに住んでいた人なら知っていると思いますが、かなりの高級地です。契約を決めた瞬間は全く知りませんでしたが、知らずに立地抜群のアパートを借りていました。家賃も光熱費等諸々込で5万もいかないくらいだったので、激安でした。しかし、シャワーが壊れたり、電気が急につかなくなる日が1週間続くなど、欠陥だらけだったので、住む場所選びは慎重にやったほうが良いです。
ちなみにルームシェアの探し方の方法も知っているので(友人がやっていた)一応書いておくと、Roomshare budapestみたいな感じでFacebookで調べると沢山出てくるので、そこから適当に探すと案外すぐ決まります。いろいろな人が立地や住んでいる人などを書き込んでいるので、そこから直接メッセージを送るだけです。
外国人とのコミュニケーションに抵抗があるという人もいるかもしれませんが、留学する以上そんな事は言ってられないので、トライしてみることをオススメします。案外やってみると簡単にできちゃうものです。
食事について
まず大前提として、日本人には日本食が世界一美味しいということです。
これは、絶対に崩せません。中には中華とかイタリアンが世界一という意見もあると思いますが、僕は日本食が一番美味しいと思います。
以上の事を前提に食事について書きますが、食事に関しては問題無いと思います。むしろ、美味しい方だと思います。
フィリピンの美味しくない料理に散々苦しめられてた後だったので、この事に関してもよかったー!と感謝していたレベルです。
ちなみに、ハンガリーで有名なご飯は、グヤーシュというシチューの様なものです。
それ以外にも幾つかありましたが、忘れてしまいました。
それぞれ事情は違いますが、1人暮らしだろうがシェアだろうが外食ばかりとなるとお金がかさむので、自炊をすることになります。
ここが僕の中での最大の難関ポイントで、僕は料理が全くできず、非常に苦労しました。友人の多くはそれなりに自炊を楽しんでいる様子でしたが、僕の場合はただひたすら面倒でした。となると、必然的にレンジでチンするだけとか焼くだけとかそういった単純なものしか食べなくなります。
というわけで、僕の主食はピザとベーコンでした。双方とも焼くだけです。極稀に焼きそば(勿論インスタント)とかもありましたが、基本ピザです。
スーパーで300円とか400円くらいの脅威の安さだったのでそれを毎食1枚食べていました。太るだろ!と思われるかもしれませんが、その後にウォーキングをしていたので案外太りません。
ちなみに、ハンガリーは街並みが世界遺産になっているほど美しく、ウォーキングをしていても全く苦になりませんでした。夜景も息を呑むほど素晴らしく、毎日歩いていても全く飽きませんでした。
1つ加えておくと、ハンガリーで食事のお金をケチってはいけません。何故なら、価格と美味しさがきれいに比例しているからです。日本の場合だと、例えば吉野家とかで物凄く安い牛丼を食べてもそれなりに美味しいですが、ハンガリーの場合は違います。
安いものは全部まずいです。ハンガリーに着いた初日にこれ安い!と思って買ったご飯が全て美味しく無かったときには絶望しましたが、ある程度値段を出せば美味しいものにありつけます。これは他のモノも同じで、安い商品はすぐ壊れます。
お金かかりそうだなーと思うかもしれませんが、ハンガリーは物価が非常に安いです。感覚的には日本の半分くらいだと思います。フィリピンと同レベルか、それ以下何じゃないかなという感じでした。H&Mが高く見えるほどだったので、安いです。
レストランも、ザ・観光スポットの近くでなければ、滅茶苦茶安いです。
英語の伸びは?
結論から言うと、英語力は伸びたと思います。
正直、ハンガリーに留学と聞くと、「英語力なんて本当に伸びるの?」とか「ネイティブがいるアメリカとかオーストラリアに行ったほうが英語を学ぶのに良いんじゃないの?」と思う人もいると思います。むしろ、99%の人がそう思うでしょう。
しかし、実はそうとも限らないのです。
何故かと言うと、留学は結局自分次第だからです。
僕は、ハンガリーの大学に行くことで、大学のイベントは勿論あらゆるイベントに参加したり、ハンガリー人は勿論、イタリア、ドイツ、フランス、シンガポール、韓国、スロバキア、アメリカ、スウェーデン、中国など何十カ国から集まる学生と授業で交流することを通し、英会話力を飛躍的にアップさせることが出来たと感じました。
勿論アメリカの語学学校や、オーストラリアでのワーホリも検討はしましたが、この2つでは得られない交流の多さだったと思います。そして、誰も持っていない経験を手に入れました。
僕の目標として、英語の雑誌を読めるようになるというのがあったのですが、それも出来るようになりました。ただ、単語が分からないのがたまにあるので、単語力強化が必要かなと思うくらいで、難なく読めるレベルだと思います。
ちなみに数字で言うと、TOEICは925まで上がりました。620から1年で925ですから、相当上げたほうだと思います。
TOEICはリーディングとリスニングだけなので、あまり参考になりませんが、TOEICのリスニングは物凄く遅く感じ、リーディングはスラスラと解け時間もかなり余りました。
結局ハンガリー英語留学ってどうなの?オススメ出来るの?そしてこれから休学して海外に留学する人へのアドバイス
最後に、ハンガリー英語留学ってオススメなの?という事に関してですが、自信を持ってオススメだと言うことが出来ます。ハンガリー英語留学がおすすめの理由を幾つか書いてみます。
1、日本人が少ない
これが一番の理由です。日本人は本当に少ないです。といっても実は大阪大学にハンガリー語学科というものがあり、そこから毎年多くの人数がハンガリーへ留学します。それだけでなく、交換留学は勿論ハンガリーの医学部(学費が安く、ほぼ試験無しで入学できるため、穴場。ただし卒業は難しい)へ留学している人などある程度日本人はいるので、全くいないわけではありません。ただ、僕の大学には1人もいませんでしたし、一応日本人が集まる飲み会にも最初はたまに行っていたのですが、次第に面倒になりあまり行かなくなりました。
フィリピンでの最大の懸念点であった日本人が多いというのは全くありませんでした。本当に英語だけで生活していました。
2、ヨーロピアンの英語力は非常に高いから
非英語圏に留学するってどうなの?と思う人も多々いると思いますが、現地にいるヨーロピアンと交流してみると、その考えはガラッと変わってしまうと思います。レベルは高いです。段違いです。正直いって僕の場合フィリピン留学を経ていたので多少なりとも英語には自信があったのですが、あっさりとその自信は崩れました。
授業においてもディスカッションなどで全く発言できなかった一方でヨーロピアンは軽々と自分の意見を述べていきます。何でこんなにペラペラなの?と正直キレそうになるくらいです。ただ、環境としては非常に良かったです。最初は早すぎて理解出来なかったのも段々と理解できるようになり、ヨーロピアンともある程度話せるようになりました。
ハンガリーに留学する人の殆どがドイツを初め各ヨーロッパ諸国です。中にはアメリカ人ばかりの授業とかもありましたが、基本的にヨーロピアンばかりでした。ちなみに、ハンガリー人の英語力はというと、人によります。基本的に若い人は英語を流暢に操りますが、中には話せない人もいますし、高齢者となると全く話しません。面白いのは、ハンガリーには3ヶ国語とか4ヶ国語を話す人がザラに居るという事です。ハンガリー語、ドイツ語、英語、日本語を操る猛者なんかもいました。1人だけでなく何人もです。全く英語が話せない日本人の僕は、ただただ驚くだけだったのを今でも覚えています。
3、物価が安いから
食の所でちょっと触れましたが、物価が滅茶苦茶安いです。日本の半分です。
同じ英語圏のイギリスなんかだと、高すぎて何も出来ないと思います。ちなみに学費も滅茶苦茶安いです。細かい数字は別の記事で掘り下げて書こうと思いますが、10数万円だった気がします。ハンガリーで基本的に安いものは買ってはいけないと書きましたが、教育に関しては非常にしっかりしていました。
このヨーロッパの滞在期間中にフランスやベルギーなど10ヶ国は周りましたが、物価がかなり高く感じ、何もやる気が出なかった事を覚えています。
4、美男美女が多いから
これが直接留学先を決める決定打になるわけでは無いと思いますが、美男美女は非常に多いです。平均身長も180近くなので、長身イケメンです。街なかで、モデルみたいな人がウヨウヨいるので、歩いていて思わずじっと見つめてしまうことが何度もありました。ちょっと気持ち悪かったと思います。
ちなみに日本人の女の子はモテます。よくモテると言われていますが本当にモテます。ただ勘違いしてはいけないのは、必ずしもイケメンで性格がエンジェルな人にモテるとは限らないということです。変な人に付きまとわれていた人もいたので、注意した方が良いと思います。
一方で、日本人の男はモテません。クラブパーティーの様な所に言って話しかけてみても見向きもされません。まあこれは人によるのかもしれませんが、イケメンなヨーロピアンと同じ土俵で戦うのは非常に困難でした。ただ日本人男が無双できるコミュニティが1つだけあります。それは、アジア人好きのコミュニティです。ここでは、嫌になるほどモテます。詳しくは別の記事にでも書こうと思いますが、とにかくモテるので期待して良いと思います。
以上がハンガリーへの大学英語留学をオススメする理由です。
最後に、これからハンガリー含むヨーロッパを初め、フィリピンのセブ島などへ留学する人にささやかながらアドバイスを書いておくと、やはり「行動する」事に尽きると思います。いや、そんなの知ってるよ!と思うと思いますが、意外とこれが出来ないのです。
多いパターンは、ヨーロピアンの英語力に圧倒されて自分の英語力に不安を覚えて、英語を家で勉強しちゃうパターンです。これは絶対にやめたほうが良いと思います。何故なら、家で勉強していても英語を話せるようにならないからです。やはり、イベントに行ったり授業で誰かに話しかけたりなど誰かと会話する瞬間が非常に英語力を伸ばすと思います。勉強は、その時にこれが言いたかったけど言えなかったといったような表現をGoogleで検索して覚えておくぐらいで十分だと思います。
僕に関しては、あまりイベントに積極的に行ったりするタイプでは無かったのですが、周りにガンガン行動してコミュニケーションを取っていく人がいたので、その人について行く事が出来たので非常に幸運だったと思います。それがなかったらその他大多数の人々のように家で日本でも出来るような英語の勉強に力を入れていて何にも思い出ができないまま留学を終えていたかもしれません。
僕はこの留学で、非常に良い思い出と英語力を得ることが出来ました。勿論1人で生きていく根性とか気力とかそういったものもありますが、やはり思い出が一番大きいと思います。今考えれば、9月-2月の間の1セメスター(1学期間)に多くの国から人が集まり、出会えたというのは一期一会みたいな感じで良かったと思います。僕の中で、本当に一生忘れない6ヶ月間だったと思います。また留学に行きたいなと思いますし、海外に移動するような生活を送るためには何をすればいいんだろうと今後の人生を考えるいいきっかけにもなりました。
結果1年休学して周りより1年遅れて社会に出るわけですが、遅れなんかどうでも良いと思えるほど充実していたと思います。このブログがどんな人に読まれているのかとかは全くわかりませんが、もし休学して留学という選択肢に迷いが生じているとか決めたけど国選びに迷っているという人がいれば、ハンガリーもその1つに加われば幸いですし、休学して留学にデメリットは無いので迷わず留学したほうが良いと思います。
何か、質問等あれば相談にのる事も出来ますし、直接話しを聞きたい!という人がいれば遠慮なくメールしてくれれば話します(コーヒーを奢ってくれれば)。
このブログを読んだ事がきっかけで留学を決めましたという人がいれば幸いです。
ハンガリーに関しては、正直1記事じゃ書ききれないほどなので、住居や授業、遊びは勿論TOEIC対策とかもまた別記事で書きたいと思います。
では、See You!
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